RCIC
Research Center for Industrial Culture 情報科学芸術大学院大学 産業文化研究センター

IAMAS ARTIST FILE #06 『みるこころみるかえりみる』クワクボリョウタ 会田大也

2018年度

感性の場と思われている美術館で
知性をベースにした
ワークショップを持ち込む

アーティスト、クワクボリョウタと、ミュージアム・エデュケーターとして数々のワークショップを構築してきた会田大也による二人展を開催した。

プロジェクトの目的

「IAMAS ARTIST FILE」は、IAMASと岐阜県美術館の連携企画協力事業である。今回で第6回目となる「IAMAS ARTIST FILE #06」では、近年見る行為と内面の連関をテーマにインスタレーションを発表してきたアーティスト、クワクボリョウタと、ミュージアム・エデュケーターとして数々のワークショップを構築してきた会田大也による二人展を開催した。クワクボにより5つの作品が展示され、会田により4つのワークショップが会期中に開催された。また本学学生によるワークショップも3回行われた。展示作品とワークショップを同一空間で並行して行うことで、来館者が体験を自ら生み出す場としての美術館、感じるだけでなく考える場としての美術館のあり方を実践的に提案した。

連携のプロセス

連携のきっかけ

過去5回の「IAMAS ARTIST FILE」の開催を通じて、IAMASが発信し続けてきた現代的で多様な芸術表現を紹介する意義が岐阜県美術館とIAMASの双方において醸成され、相互協力体制がより強化されたことによる。

具体的な進め方

2017年
12月:美術館との打ち合わせ

2018年
4月:展示企画の素案作成
6月:作品制作
9月:展示設営、展示開始、会期終了まで毎週ワークショップ開催
10月:トークイベント実施、展示撮影
11月:展示撤収
12月:冊子編集

2019年
3月:冊子完成

IAMASの関わり方

展示作品の制作補助にはあたらしいTOYプロジェクトのメンバーを中心に多数の学生が携わった。また、三組の学生が会期中にワークショップを行った。これは本学の授業の中で構想・設計したワークショップを一般参加者を対象に行ったものである。

連携の成果

IAMASと岐阜県美術館の今後の連携がより深化する契機となった。ワークショップにはさまざまな年齢層の来場者が参加し、また複数回来場する人もみられた。本展のレビューは東海圏の新聞コラムや批評誌等に掲載された。

参加教員のコメント

クワクボリョウタ

美術館の学芸員の協力のもと、作品展示とワークショップを対等に位置付け、同じ空間で行うという今までにない展覧会の展開方法を提示できた。公的な美術館での制作やワークショップ開催に関わることで県内外の来場者からのフィードバックを得ることできた。

  • プロジェクト名

    IAMAS ARTIST FILE #06 『みるこころみるかえりみる』クワクボリョウタ 会田大也

  • 連携場所

    岐阜県美術館

  • 担当教員

    • クワクボリョウタ
  • 協力者/参加学生

    協力教員
    会田大也非常勤講師

    協力学生(作品制作)
    池田慧太
    佐々木耀
    佐藤栞
    佐藤優太郎
    柴田一秀
    竹村望
    棚原みずき
    津曲洸太
    中路景暁
    野上萌
    藤本遼太郎
    森田理紗子

    協力学生(ワークショップデザイン)
    五十川泰規
    柴田一秀
    柴田英徳
    中田航平
    野呂祐人
    平瀬未来

    ワークショップ展示什器デザイン
    One-size-fits-one / LAP

    ワークショップ什器制作
    冨田太基

    制作進行
    八嶋有司

    展示設営責任
    佐藤忠彦(有限会社 トリガーデバイス)

    企画
    西山恒彦(岐阜県美術館)
    齋藤智愛(岐阜県美術館)

    web
    伊藤晶子

    デザイン
    中西要介(株式会社STUDIO PT.)
    中澤耕平(株式会社STUDIO PT.)
    根津小春(株式会社STUDIO PT.)

    イラスト
    fancomi

    写真
    今井 正由己

    共催
    岐阜新聞社 岐阜放送

  • 連携先

    岐阜県美術館

  • 連携期間

    2017.12 - 2019.03