SHIRAISHI Kakuya

Inclusion

Inclusion

AI:Torchを用いたRNNによる実装。学習データはTidalCyclesによって書かれたソースコードおよびアーカイブシステムのデータを用いた。
メインエディタ: C、C++、JavaScriptで書かれており、CとC++はEmscriptenコンパイラを用いてJavaScriptへ変換し、Electronで出力したアプリケーション。
AIコントロールエディタ:C、C++で書かれており、AIから生成されるコードデータの編集を行い、メインエディタに出力する。
アーカイブシステム:C++、SQLiteを用い、時間軸ごとコード記述履歴をオリジナル構造で保存できるシステム。
このデータはAIの新たな学習データとして利用する。
ビジュアライズ:openFrameworksを用い、AIから出力されるデータを用いてリアルタイムのグラフィックを作成している。

《Inclusion》は、AIと人の相互補完的ライブコーディングパフォーマンス作品である。AIと人による協奏を繰り返し学習したAIは、人の意識をモジュール化したものとなるであろう。そして両者は、互いの要素を少しずつ取り込み、解釈し、変容し、漸近してゆくことで、AIと人の新たな関係性によるインタラクションを実現する。

Inclusion is a live-coding piece in which an AI and a human perform complementary roles. By learning from repeated performances, the AI may come to modularize human consciousness. This installation helps realize a new relationship in which both human and AI incorporate, interpret, modify, and approach one another asymptotically.

主査
平林真実
副査
プロフィール
1995年生まれ、群馬県出身。群馬工業高等専門学校電子情報工学科、多摩美術大学情報デザイン学科情報デザインコース卒。AIを用いた人間との相互補完的な音響系ライブコーディングパフォーマンスを行う。