フィールドレコーディングで街を再発見するー「イアマスこどもだいがく2025」
RCICでは、卒業生と連携して自治体や教育機関とのワークショップの実施に力を入れてきた。2017年からIAMASの理念である科学的知性と芸術的感性の融合を小学生向けに展開しているワークショップ「イアマスこどもだいがく2025」では、本学卒業生で音響作家のウエヤマトモコ氏をファシリテーターに迎え、フィールドレコーディングのワークショップを実施した。
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連携先
大垣市情報企画課
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連携期間
2025.04 - 2026.01
今回は、IAMAS卒業生で音響作家のウエヤマトモコさんを講師に迎え、「おおがきのおと」と題して、大垣市内の小学生を対象としたフィールドレコーディングワークショップを行いました。
ワークショップには、小学生約20名が参加しました。参加者たちはまず、今回使用するレコーダーなどの道具の使い方の説明を聞いたり、普段は意識しない音を聞くための耳の体操をして、フィールドに出るための準備をしました。そして、実際に街に出かけていき、耳をすまして音を探索し、気になった音を収録していきました。
フィールドレコーディングから戻ってきた参加者たちは、集めた音のなかから一つを選び、みなでその音を聞き合い、感想を伝え合いました。
参加者の子どもたちは、フィールドレコーディングという行為を通じて、普段歩いている公園を音から見直すことに面白さを感じたり、普段耳にしていたはずの音に気づけたことの新鮮な喜びを分かち合っていました。
ワークショップで収録した音は音の地図「おおがきのおと」として2026年1月に大垣市役所ロビーにて展示として展開を予定しています。
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開催詳細
開催日時:
2025年10月26日 09:30 ~ 12:00 (午前の部)、同日14:00 ~ 16:30 (午後の部)
対象:
大垣市内の小学1年生~6年生
場所:
大垣市役所周辺
※集合:大垣市役所会議室2-1(丸の内2丁目29番地)
主催:
大垣市
協力:
情報科学芸術大学院大学[IAMAS]
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担当教職員
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赤羽 亨

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高森 順子

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運営
ワークショップ講師:ウエヤマトモコ
音響作家、サウンドエンジニア 世の中に潜んでいる音と人の関係を探求し、サウンドインスタレーション、フィールドレコーディング、ワークショップ、映画などのサウンドプロダクションを手掛ける。 近年作品や録音に、「空宙博F4機体搬入記録映像制作」(2023/企画制作/岐阜かかみがはら航空宇宙博物館)、「港まちまち音(ね)に浮かぶ」(2023/港まちづくり協議会)、茂木綾子監督「フィシスの波文」(2024)、崟利子監督「ゆっくりあるく」(2024)、「じぶん、まる!いっぽのはなし」(2023)ヴェルナー・ペンツェル+茂木綾子監督『幸福は日々の中に』(2016)、池田泰教監督『3Portraits & June Night』(2012)などがある。
協力:
赤羽 亨(IAMAS教授 / RCICセンター長)
高森順子(RCIC研究員)
写真撮影:
福島諭(RCIC研究員)
伊藤晶子(RCIC情報支援専門職) -
スケジュール
2025.04 ワークショップ打ち合わせ
2025.10 ワークショップ実施
2026.01 成果展示