RCIC
Research Center for Industrial Culture 情報科学芸術大学院大学 産業文化研究センター

歩いて読み進む! ARコミック in オアシスパーク

2022年度

実空間の形状を活用した新しいカタチの漫画表現

IAMAS学生による修士研究「ARコミック」をオアシスパークに合わせて展開し、制作した漫画作品の配信イベントを企画、運営した。オアシスパークとの連携を通じて、たくさんの方に体験いただくと共に、体験者へアンケートなどを行うことによって、より実践的、発展的な研究となることを目指して取り組んだ。

  • 連携先

    株式会社オアシスパーク
    株式会社大垣共立銀行

  • 連携期間

    2021.04 – 2023.01

プロセス

株式会社オアシスパークから、公園を活用したイベントの企画、運営について依頼があったことから、本連携に発展。IAMASの研究を、オアシスパークを活用した形で展開、実践することで、観光地におけるメディア表現の可能性と意義を考察することを目的に実施した。オアシスパークからは実証実験として活用可能な場所や観光資源、IAMASからは本学の研究とその展開方法について提案し合いながら、企画の検討を行い、実現させた。

受入研究

修士研究「ARコミック」
今谷真太郎(修士課程2年)による修士研究で、ARを用いた、スマホやタブレットで読む新しい形の漫画を制作することで未来の漫画の在り方を模索している。現実の風景にリンクしたキャラクターの立ち位置やストーリー展開によって、今までの漫画にはなかった没入感、臨場感を体験できる。

本連携では、オアシスパークのせせらぎ広場にかかる大きな橋を舞台にしたARコミック「橋」を制作し、AR/VRクリエイティブプラットフォームであるSTYLYにて公開した。ARコミック「橋」は、漫画をARに持ち込んだ際のコマ割りの手法に着目し、読者の歩行移動を時間進行と見立てることで歩いて読み進むことができるシステムを確立した作品である。また、橋という場所に関連したストーリーや、橋の左右対称な形状を活かした折り返すことでループさせる展開を取り入れた。
このような実践や体験者へのアンケートなどを通して、次作以降のARコミックの制作に向けた新たな知見を得ることができたと考える。

  • 開催場所

    河川環境楽園オアシスパーク せせらぎ広場の大きな橋

  • 担当教職員

    • 赤羽 亨
    • 佐々木 紘子
  • 運営

    制作:
    今谷 真太郎(IAMAS M2)

    撮影:
    長谷川 大祐(IAMAS M2)

    運営:
    赤羽 亨(IAMAS教授 RCICセンター長)
    佐々木 紘子(RCIC)

  • スケジュール

    2021.04- 打ち合わせ
    2022.06 イベント実施
    2023.01 意見交換