RCIC
Research Center for Industrial Culture 情報科学芸術大学院大学 産業文化研究センター

森のアートプロジェクト

2021年度

五感で感じた根尾の森を、メディアで表現

本巣市は市面積の約8割を森林が占める。その豊かな自然は、市民が誇り、守っていくべき地域の資産であるが、近年では森林に触れる機会が減少し、次世代を担う子どもたちの関心もそれほど高くない。このような背景から、本プロジェクトでは、森林に向きあいながら、五感で感じた森林という環境を、多様なICTメディアを活用しながら子供たち自身が表現し、森林への理解と発見を学ぶ機会を創出した。

自分たちの暮らす本巣市の豊かな森林を伝えるために、子どもたちが自ら監督となり、また、様々なカメラを用いながらカメラマンとして撮影も行い、自分たちが感じた森林を伝えるための動画を作成した。今回は、ドローン、全方位カメラ、ジンバルカメラ、そして一眼レフカメラという4種類のカメラを用いたが、短時間で使い方を習得した後は、子どもたちが自ら撮影場所や被写体、演出などを試行錯誤しながら考え撮影した。

  • 連携先

    本巣市, 根尾小学校

  • 連携期間

    2021.11

目的と成果

森林が身近にありながらも、森林への関心が低かった子どもたちが、自分たちの住む地域の森林と向き合い、森林の面白さや大切さを再発見していく。本プロジェクトでは、この過程を通して、本巣市の資産である森林へと目を向けていくことを目指した。

IAMASの役割

今回は、森林空間をアートの場として活用する可能性、そして地域資産の新たな活用方法がチャレンジでもあり、IAMASはプロジェクトにおいて、ワークショップの企画運営および実践を担当した。具体的には、ワークショップの設計、子どもたちへカメラの考え方や使い方の指導、カメラを用いた表現方法の体験を提供した。子どもたちが撮影した動画や静止画、音などの素材は最終的に編集し、動画としてまとめ、本巣市の関連ウェブサイトなどを通して共有された。

まとめられた作品のビデオキャプチャー

  • 開催場所

    根尾小学校

  • 担当教職員

    • 鈴木 宣也
    • 金山 智子
    • 吉田 茂樹
    • 小林 孝浩
  • 運営

    協力者:
    岡崎 友恵(卒業生)

  • スケジュール

    2021.11.09 – 10 ワークショップ実施