RCIC
Research Center for Industrial Culture 情報科学芸術大学院大学 産業文化研究センター

イアマスこどもだいがく2022

2022年度

メディア表現体験がもたらす体感的学びの場

「イアマスこどもだいがく」は、IAMASの研究や設備を用いた子ども向け講座で、2017年より大垣市と連携し、毎年開催している。様々なメディアを使用したユニークな表現体験を通して、子どもたちのテクノロジーを多様に活用する力、ひいては新しい「もの」や「こと」を創造する力の育成を目指している。
6年目となる今年度は、マイコンやセンサー、プロジェクターなどのICT機器を取り入れながら、「防災」と「プログラミング」を題材とした2つの講座を実践した。

  • 連携先

    大垣市情報企画課

  • 連携期間

    2022.04 - 2022.09

プロセス

2016年に大垣市情報企画課より、子ども向けIT教育についてIAMASへの協力依頼があったことが本連携を企画する契機となった。大垣市との打ち合わせをもとに、前年度講座の成果や課題を踏まえながら本学のプロジェクト研究を子ども向けに展開し、今回実施した2つの講座を企画、運営した。広報物の制作等も本学で担当している。

受入研究

福祉の技術プロジェクト
多様化した現代に生きる中で時折感じる課題や不具合を技術や道具のちからで解決することを目的に活動している。対象を障がい者福祉などに代表される「狭義の福祉」に限定することなく、幅広い内容を扱っている。

企画講座:「段ボールドームで遊ぼう!」
「防災」をテーマに、段ボールドームの中などの暗い場所で様々な楽しみ方を実践する講座を企画。光や音を使った実験的体験から、それらを積極的に取り入れた個々の遊びや工夫を生むプロセスを通して「課題解決」を体感的に学習した。

▲ 講座の様子:光と音を使った遊び

▲ 講座の様子:自作プラネタリウムを使った遊び

 

体験拡張表現プロジェクト
仮想現実、拡張現実、複合現実といったXR、リアルタイムにプログラム可能な音楽・パフォーマンス・映像表現など技術を駆使することで我々の体験が拡張される環境を創出するための研究を行なっている。特にリアルタイム時空間でのインタラクションや表現、インターネットなどの情報空間、センサー環境や深層学習による状況認識や理解など未来を見据えた体験を実現するための実践的な適用を考慮し研究を展開している。

企画講座:「映像プログラミング ~クリエイティブコーディング~」
映像プログラミング環境「Processing」と曲げセンサーを使用し、クリエイティブコーディングの基礎を学ぶ講座を実施。実際にさまざまなコードを入力してみることで、画面に現れる図の形や色、数、配置、動きなどが変化する様子を体感しながらアニメーションを制作し、プログラミングへの理解を深めた。

▲ 講座の様子:プログラミング実践

▲ 講座の様子:体に取り付けたセンサーを曲げて動くアニメーション制作

 

  • 開催場所

    IAMAS学内

  • 担当教職員

    • 赤羽 亨
    • 山田 晃嗣
    • 小林 孝浩
    • 平林 真実
    • 佐々木 紘子
  • 運営

    <段ボールドームで遊ぼう!>
    山田 晃嗣(IAMAS准教授)
    小林 孝浩(IAMAS教授)
    篠田 幸雄(プロジェクト研究補助員)
    浅尾 楽(IAMAS M1)
    大越 円香(IAMAS M2)
    塩澄 祥大(IAMAS M1)
    新里 尚平(IAMAS M1)

    <映像プログラミング ~クリエイティブコーディング~>
    平林 真実(IAMAS教授)
    小林 孝浩(IAMAS教授)
    浅尾 楽(IAMAS M1)
    今尾 秀飛(IAMAS M1)
    大越 円香(IAMAS M2)
    角 伊織(IAMAS M2)
    竹澤 風太(IAMAS M1)
    永冨 美里(IAMAS M2)
    山岸 奏大(IAMAS M1)

    <協力者>
    運営:
    赤羽 亨(IAMAS教授 / RCICセンター長)
    佐々木 紘子(RCIC)

    撮影:
    コウ ホウカ(IAMAS M2)
    坂本 あゆみ(IAMAS M1)
    楊 慶新(IAMAS M1)

    デザイン:
    坂本 あゆみ(IAMAS M1)

  • スケジュール

    2022.04 打ち合わせ
    2022.04- ワークショップ設計
    2022.08-09 ワークショップ実施