RCIC
Research Center for Industrial Culture 情報科学芸術大学院大学 産業文化研究センター

IAMAS OPEN HOUSE 2022

2022年度

来場型鑑賞を通して研究・制作をひらき、測り直す

IAMASオープンハウスは科学的知性と芸術的感性の融合を目指した理論と応用を実践するメディア表現研究科の取り組みを、ライブ感をもって来場者と共有することを目的として毎年開催しているものである。
本学への進学を検討している方を対象とした進学相談会も合わせて実施され、教員や在学生と直接話す機会としてIAMASの受験を検討している方々や研究等活動に興味を持つ人々に向けて開かれている機会でもある。
2022年7月22日から23日の2日間にかけて開催した本年度のオープンハウス「IAMAS OPEN HOUSE」(以下OH2022とする)は、2019年度以来3年振りにキャンパスでの来場型の開催となった。

OH2022の来場者数は23日が132名、24日が89名の二日間で計221名となった。出展企画の内訳としては、進学説明会を始めとする学校紹介が4件、修士研究を始めとする個人・有志企画が12件、プロジェクト研究が14件の計30企画が展開された。この内で対面のみの実施が21企画となっており、全体の7割の企画が来場型鑑賞を希望しての実施となった。
大学院の開設から過去最大の出展数であったOH2022は、ソフトピアジャパンセンタービルならびにワークショップ24内にある学内施設のほとんど全ての場所を使用する形で実施された。OH2022におけるこの特徴は、2年前のOH2020から昨年度のOH2021まで連続で完全オンラインで開催されたことによる反動のようにもうかがえるといえるだろう。

  • 会場

    ハイブリッド

  • 期間

    2022.07.23 - 2022.07.24

目的と成果

OH2022の目的は、本学研究科内における教員・学生の研究成果を、完璧な作品の展示や錬成された研究成果の紹介という形ではなく、試行錯誤中のプロトタイプや理論には至らないアイデアも含めて、参加者全員で討論するための場をつくることにある。加えて、直近過去の2年度がオンラインのみでの開催であったことから、オンラインでの経験を踏まえた上で2019年度以前の物理開催の形式に戻す試みとしてもあった。
OH2022で挙げられた成果としては「Kioskを用いたポスター展示」を例とできるようにIAMASを外向きにひらく機会としてあったことはもちろんのこと、学内の学生・教職員間での研究・制作や個々人の関心領域の共有の機会をつくることができたという点が挙げられよう。コロナ禍以降それ以前とは異なる距離感を持つことを強いられてきた結果、身体的な接触の制限などのようなものからコミュニケーションの余白を検討するタームとなっている。こうした余白の長さ・大きさを考え、学生・教職員の関係、自己と他者の距離を測り直す機会として、OH2022は一定の成果をあげたものといえる。

  • 担当教職員

    • 吉田 茂樹
    • 赤羽 亨
    • 小林 孝浩
    • 瀬川 晃
    • 松井 茂
    • 佐々木 樹
  • 運営

    委員長:
    吉田 茂樹(IAMAS 教授)

    委員:
    赤羽 亨(IAMAS 教授 / RCIC センター長)
    小林 孝浩(IAMAS 教授)
    瀬川 晃(IAMAS 准教授)
    松井 茂(IAMAS 准教授)

    運営:
    佐々木 樹(RCIC)

    デザイン:
    大山 千尋

  • スケジュール

    2022.05 キックオフ
    2022.06 企画募集・調整
    2022.07 OH2022開催
    2022.08 実施報告