体験拡張表現プロジェクト
修士1年の研究成果として、VRやMR技術を用いた作品、ARや映像を用いたパフォーマンス作品、生体情報をセンシングして可視化の体験・展示を行う。さらにNxPC.Labの活動アーカイブ、共同研究のMR作品も展示する。
本プロジェクトでは、仮想現実、拡張現実、複合現実といったXR、リアルタイムにプログラム可能な音楽・パフォーマンス・映像表現など技術を駆使することで我々の体験が拡張される環境を創出するための研究を行う。特にリアルタイム時空間でのインタラクションや表現、インターネットなどの情報空間、センサー環境や深層学習による状況認識や理解など未来を見据えた体験を実現するための実践的な適用を考慮し研究を展開する。
出展作品
AR x Plants x Space x Decoration
AR・MR技術を使った空間装飾の展示である。現実空間に3DCGで作成したAR植物を装飾として飾ったときに、AR・MRだからこそ提供できる価値は何かを検証する研究だ。現時点での鑑賞方法としては、iPhoneやiPadをかざして現実空間上に重ねた画像を見るか、MRヘッドマウントディスプレイを被って鑑賞するかである。私は、デバイスが進化し、今のスマートフォンが、AppleグラスのようなARグラスに置き換わったときに、AR装飾が現実の装飾と同じように機能する時代が来るのではないかと考えている。
IAMAS入学前はウェディングフラワーの仕事を15年ほどしてきた。IAMASで行いたい研究は、植物を使った装飾と現実拡張技術を掛け合わせ新しい価値を創造することだ。今回の展示は、IAMASに入学して1年目の研究成果の発表である。
愛犬の死をきっかけに始め毎日かいたShaderである。死ぬこと、忘れること、存在があるということは作者にとって何なのかを見つめなおし表現したものだ。
creative coderとして活動中。IAMASではShaderを軸に、表現や普及の可能性を探っている。
エイトリングという8の字の輪っかを用いたちょっと不思議なパフォーマンスに、そのパフォーマンスに合わせて生成されるエフェクトを付加した作品。 展示映像は作品の記録映像と説明動画である。実際のパフォーマンスは、2/20(日)のNxPC.Liveにて披露する。ぜひ合わせてご覧いただきたい。
福岡県出身。同志社大学文化情報学部文化情報学科卒業。
学部時代に出会ったエイトリングというジャグリング道具を用いたパフォーマンスと、インタラクティブアートを制作・展示していた経験から、さまざまなテクノロジーを活用したパフォーマンスの演出について研究している。
この作品はプロジェクターを動かす装置とそのシミュレーターである。プロジェクター自体に動きを加えることによって映像表現の拡張を目指した。
固定されたプロジェクターは平面や特定の物体に映像を映し出すが、プロジェクター自体を動かすことで空間に対してより自由に映像表現ができないかを試みた。
1997年生まれ。九州大学芸術工学部芸術情報設計学科を卒業後IAMASに入学。
映像、音、照明、webなどプログラミングを用いて幅広く制作を行っている。
Heart to Heart Online Communications
近年あらゆる分野でオンライン化、遠隔化が進行している。オンラインミーティングでは人の生命感や存在感が希薄で、気配や空気を読む、息を合わせるといった潜在意識レベルのコミュニケーションは困難である。webカメラの情報から利用者の長周期の血流変動を読み取り、画面にフィードバックするオンラインミーティングツールを体験し、オンラインにおける人の気配、存在感や生命感とは何か考える。
ボディーワーカーアーティスト
ボディーワーカーとしてヒトのカラダにフレル中で見出される生じては消えていく様々な生命現象をアート作品へと展開する。
テクノロジーが私たちの日常生活にどのように感情や社会的影響を与えるのか興味がある。そこで、それらの要因やものごと自体の意味を作るのではなく、一種の不確定性や、「感じる」とは何かを考え、制作をした。
バビロン社会へ対抗するラスタマン。トレイル、映画、音楽、食をこよなく愛す。
学部ではコンテンポラリーアート、写真、映像を専攻し、サウンドインスタレーション、ビデオ、3DCG、などを用いた表現活動を行っている。最近の関心として、ゲームアートやラスタファリズム、食文化についての調査を行っている。
「Avatar Jockey」はHoloLens2、OculusQuest2、iPhone/iPadを用いて複数人で XR空間を共有し、インタラクティブな音楽体験が可能なアプリケーションである。具体的に、体験者は各楽器の音源となるAvatarを空間に自由に配置できる。配置したAvatarをタップすることでAvatarが踊り音が鳴り、それらを組み合わせることで音楽空間を自由に作ることができる。
金沢大学大学院自然科学研究科修了。システム会社に勤務している途中に籍を置いた状態でIAMAS入学。IAMASではMRを用いたLive空間の拡張をテーマに研究し修了。2020年4月からシステム会社に籍を置き「MRを用いた表現システムの開発とその展開の可能性」をテーマにIAMASとの共同研究を行っている。