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展示 卒業生

風にゆられたキロクとキオク ―ウエヤマトモコ

「2020年鴨江アートセンター制作場所提供事業アーティスト・イン・レジデンス」の成果発表として、卒業生のウエヤマトモコさんの展示『風にゆられたキロクとキオク』が2020年8月22日から鴨江アートセンターにて開催されます。
この展示では、レジデンス期間中に浜松市内でフィールドレコーディングした環境音と、会場でリアルに聴こえる環境音をミックスした音響空間作品を発表します。

レジデンス期間中、私は浜松市内で聴こえた風と様々な気配を感じるような音を求めて自然や街中をフィールドレコーディングしました。今回の作品は、これらの録音/記録された環境音と、会場の104号室で聴こえるリアルな環境音をミックスした音響空間作品です。そして、環境音の中に潜んでいるかもしれない音楽の破片や、音楽に成ろうとする瞬間を顕にする試みです。

この録音/記録された音と、現実に生まれつつあるリアルな音を同時に聴く空間は、共にフィールド(環境)音で、その音からイメージする過去と現実がとてもあやふやで不安定です。記録された音と人の記憶が、風の動きと気配によって過去や現実はゆるやかに曖昧になり、聴き手それぞれの中で新しい現実の音や物語を創り記憶されていくことでしょう。

同時に、私が録音した環境音と記憶と結びついた音が、浜松の人にとってソウルフードのようなソウルサウンドに近づけたらとても嬉しいです。

ウエヤマトモコ
概要より引用