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展示 卒業生

近くへの遠回り―日本・キューバ現代美術展 帰国展

 

スパイラルガーデンで開催中の「近くへの遠回り―日本・キューバ現代美術展」にて、本学卒業生の高嶺格さんが『歓迎されざる者』を展示しています。

《歓迎されざる者》 2018 撮影:Luis Joa

展覧会タイトルのとおり、「距離」を一つのテーマに、物事・事象の近さや遠さとは何かを問うような意欲的な展覧会です。

日本では、野球や葉巻、映画「ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ」に登場する音楽、ルンバやサルサなどのダンスで知られるキューバですが、現代アートについては、ほとんど知られていません。しかし30年以上の歴史を持つハバナ・ビエンナーレは、世界中の美術ファンから注目を集め、キューバ人アーティストたちの驚くほど洗練された表現の数々は、普段どこか遠いイメージのあるキューバという国を身近に感じさせるものがあります。

一方で、街中を50年代のクラシックカーが現役で走り、インターネットなどの通信環境が整っていないキューバに一歩足を踏み入れると、時間がとまったような感覚にとらわれます。

本展は、文化的な成熟度によって感じる近さや古いものが形作る風景から感じる遠さの間で揺さぶられるキューバを舞台に、一様に捉えることができない遠さと近さにまつわる諸関係を見つめ直しながら、日本とキューバの現代に生きる作家たちの表現を紹介します。

近くへの遠回り―日本・キューバ現代美術展」展覧会コンセプトより