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展示 在校生

EERIE ME GENERATION 22

2022年12月6日から8日まで、情報科学芸術大学院大学[IAMAS]ギャラリー1にて、リンツ美術工芸大学Barbara Jazbecさんの作品「EERIE ME GENERATION 22」を展示します。Barbaraさんは交換留学生としてIAMASに3ヶ月間滞在、今回は滞在期間中の成果展示を行います。

EERIE ME GENERATION 22 について

EERIE MEとは創造と被造物との関係性をテーマとするインタラクティブな彫像のシリーズです。これらは人間的な見た目も非人間的な見た目も併せ持ちます。作者はおもちゃを改造したりハックしたりして、個人的な特徴を与えることによって、より非人間的または、人間的になる方法を探求しています。「ぶきみさ(Uncanniness)」という世界を奥深く探っているのです。しかし、鑑賞者との接触によって動いており、物体自身に知性はまだありません。
これは技術の未来に問いかけているプロジェクトです。人間は不死ではありませんが、遠い昔の歴史から若さと不老不死に対する人間の欲望と囚われが伝えられてきました。世界中の神話の中に、不死の存在と、人間もが死を免れる方法に関する伝承があります。多くの賢者たちが死の治療法を探すことに一生を費やしてきました。そして今、私たちはデジタル技術に希望を託すようになりました。これらの技術は、私たちにとってある種の不老不死を約束してくれるかもしれない、ということです。将来、人間が自分の意識を格納する力を手に入れたら、人工身体、いわば「殻」を作り、私たちの意識、いわば「幽霊」、を永遠に閉じ込めておくことができるようになるかもしれません。作者は物理的な過去や記憶という自分の一部をおもちゃに加えようとしています。作家の記憶を通じて作り上げられたトーテムとしてのおもちゃは、おもちゃに対する限定的な社会的認識を乗り越え、その「記憶の亡霊」を、作家の個人的な過去から得られた形の中につかまえることによって、未来に残しているのです。
このプロジェクトはIAMASの3月間の滞在中に開発されました。
ホアン・カストロ准教授、伊澤宥依様、美濃佑輝様、徳毛郁哉様、河合将也様、ポンガ様、エイムン・ニコラス様と事務局員の皆様、誠にありがとうございました。