EN
Follow us
twitter facebook
資料請求
展示 卒業生

IAMAS Showcase
『尾行的運動描画 渋谷スクランブル交差点』

本学卒業生の嶋田元菜妃さんによるIAMASショーケース展示『尾行的運動描画 渋谷スクランブル交差点』が8月5日―8月29日に開催いたします。
この作品は、渋谷スクランブル交差点で人を追跡しながら撮影した4Kビデオ映像から、十数枚のフレームを抽出し合成して一枚の写真をつくりあげる<尾行的運動描画>の試みです。

作品概要
カメラの小型化や軽量化によって、片手での操作や身体に密着させた状態での撮影が可能になるなど、カメラは地面に固定されるばかりでなく、身体へと場所を移している。いまや、写真を撮ることは、わたしたちの日常的行為の一部であり、写真は、撮影者の身体を通して見る”疑似的な体験メディア”とも言える。
<尾行的運動描画>とは作品の名称であり、制作手法を指す造語である。本作は、街中を歩行する他者と、その後ろを歩行し撮影する撮影者を被写体とした映像をもとにしており、2者の相対的な「運動」と「時間」、並びに「街」、「歩行者」の姿が18枚から25枚のレイヤーの重なりによって表出する。
これまでの展示では、同一の場所で試みた複数の<尾行的運動描画>を、撮影経路と対応した位置関係に配置して、鑑賞者が撮影者と同様に空間を歩きながら鑑賞をする方法を取ってきた。今回の展示では、立ち止まり画面の中を見て探るような鑑賞の形式を試みる