ナディア・コズリナ氏講演会「想像力と検閲のあいだで生まれた世界」
2025年12月11日に早稲田大学早稲田キャンパスで、卒業生のナディア・コズリナさんの講演会「想像力と検閲のあいだで生まれた世界」が開催されます。今回の講演では、20世紀初頭から現代に至るロシアとソ連の児童書およびアニメーションの発展、現代のイラストレーションやアーティストの潮流が紹介されます。
本講義では、20世紀初頭から現代に至るロシアとソ連の児童書およびアニメーションの発展を紹介します。革命後の1920年代、アヴァンギャルド芸術家たちは子どもの本を新しい教育とデザインの実験の場とし、独自の美学を築きました。その後の時代には、表現の自由が制限される中でも、多くのアーティストたちが絵本やアニメーションを通して想像力を保ち続けました。レベデフ、マヴリナ、ピヴォヴァロフ、カバコフらの作品を通じて、児童文化がどのようにして「もう一つの自由な空間」となったのかを考察します。また、『チェブラーシカ』や『霧の中のハリネズミ』などのアニメーション作品に加え、現代ロシアのイラストレーションや若手アーティストの潮流にも触れ、伝統と革新が交差する豊かな世界を探ります。