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第二回 絶頂

8月17日、宮城野区文化センター パトナシアターにて、卒業生の大久保雅基さん、ヴィオラ奏者の飯野和英さんによって企画されるコンサート・シリーズ「絶頂」第2回が開催されます。
このコンサートで、卒業生の大久保雅基さんのモバイル端末を楽譜にした作品「弦楽四重奏と声のための新作(初演)」が上演されます。

 人間は馬の速く走る性質を移動手段として見出し、長い間共存してきた。しかし現代では高速で持続力のある車がその代わりとなり、乗馬はレジャーという新たな性質を持つようになった。同じことは音楽にも起こっている。かつては楽器や人声による演奏があって音楽は聴けるものだった。しかし現代ではスピーカーから音楽を再生できるため、生演奏を聴くことが特別な体験になりつつある。「第二回 絶頂」では、歴史ある楽器や楽譜の性質を変容させ、その時代の混沌を顕在化させた作品をプログラムすることで、これからの音楽を思案する。
アメリカ同時多発テロ事件に関する音声と弦楽四重奏が協奏する『WTC 9/11』、狩りを彷彿させる様々な奏法が登場する『ハンティング・カルテット』、音高と奏法の指定のみが書かれた即興演奏の構造としての楽譜『コーデックスXII』、多種多様な楽器と音響効果によってベトナム戦争を描く『ブラック・エンジェルス』、紙の代わりにモバイル端末を使用し楽譜の概念を拡張する大久保の新作が演奏される。

公演概要より