ジェイ・リー+ビル・キース

ジェイ・リー+ビル・キース

Jay Lee
jaylee@media.mit.edu
http://www.media.mit.edu/~jaylee/

Bill Keays
keays@alum.mit.edu
http://www.media.mit.edu/~keays/

ジェイ・リーは現在、MITメディアラボの研究者である。彼は、そのすぐれた構想力と美に対する感性によって、現代の視覚芸術を建築を背景とするインターフェイスの追求を行っている。最近では、彼のインタラクション・デザインとインタラクティブな作品がシーグラフ、NTTインターコミュニケーション・センター、アルスエレクトロニカで展示されている。彼はMITのビジュアル・スタディーズとメディア・アート・アンド・サイエンスの課程を経て科学の修士号を取得している。彼はまたソウル大学の美術学士、修士も取得。HCI関連のコンピュータ・サイエンスについての研究論文は最も権威のある国際会議の論文集として公刊されている。共にインターフェイスデザインを行うMITメディアラボのタンジブル・メディア・グループでIDEA賞を受賞した。

ビル・キースは実在と仮想の両領域間の境界を溶かさんとするインタラクティブ・メディア・アーティストである。彼のインスタレーションは、作品のコンセプチュアルな基盤と密接なかかわりをもつ身体に照準をあてる革新的なインターフェイスを提示することで達成している。作品はシーグラフ、アルス・エレクトロニカほか美術館や展覧会で展示されている。MITの科学修士で、オタワ大学の美術とコンピュータ科学の課程も卒業している。現在、インタラクティブ・メディアの専門家としてスイスのルガノに住み活動しており、ファンタスティック・コーポレーションのリサーチ&プロトタイピング・グループの設立メンバーである。


応答する窓の風景

「応答する窓の風景」は、ソフトピアジャパンセンターとその周囲の風景とを、コンピュータでパラレルに干渉させあう、この場所に合わせたインスタレーションである。ビルの外壁に穿たれた窓を、ビルの内側深いギャラリーに仮想的に押し出すことで、この二重の窓の構造がビルの建物と密接な関係をもつインタラクティブな空間に変容する。 この窓の再現は、2つの隔絶された空間、すなわち内部と外部の間の仕切りとしての窓の機能に注目させ、空間と時間が魅惑的な層をかたちづくり、たえず拡張を続ける統辞的なバーチャルなイメージを浮かびあがらせんとするかに見える。このインスタレーションは、存在する境界の断層のあいだから生まれてきた架空スペースの、さらなる拡張イメージへと探求を誘いかける。参加者の直接または間接的な手の動きが、ばらばらになったイメージに有機的に働きかけ、空間の境界面の性質や機能に注意をうながす。こうして、窓のもつ通常の機能が拡張され、観客はこの現実と仮想の空間のあいだに突き出したスペースのなかに漂っている自分に気づくのである。



ケイシー・リースティファニー・ホルムズジム・キャンベルカミーユ・アッターバックアーノン・ヤールウォルフガング・ミュンヒ+古川聖 アルス・エレクトロニカ・センター未来研究所児玉幸子+竹野美奈子ゴーラン・レビン岩田洋夫