IAMAS

メディア表現特論F(設計×科学・社会)

21世紀に入りおよそ20年が経過しましたが、技術やシステムと社会の関係は20世紀型のそれとは大きく異なっています。本講義では、21世紀における新たな社会の仕組みを設計する方法について、主にメディア・テクノロジーとアート、デザインの関係の観点から議論し探求することを目的とします。

コンピューターを始めとする情報関連技術や、インターネット等の通信手段や各種サービスの発達・普及が、メディア・コミュニケーションやコミュニティの形を多様化させています。20世紀後半に登場したインターネットは、公共圏全体を拡大していくのではないかという期待に反し、逆に公共圏の分断をもたらしています。インターネットのフィルタリングは異質な他者との対話を喪失させ、極端な二分化を促しています。さらに、2019年末から新型コロナウィルス感染症により世界が同時に危機的状況に陥り、これまで当たり前であった社会やコミュニケーションのあり方を根底から覆しています。21世紀において、人類だけでなく地球にとってこれまでとは異なる社会システムやコミュニケーションを構築していくことが喫緊の課題だと言えるでしょう。本講義では、既存のシステムやコミュニケーションのあり方を確認しながら、これからの社会を構築していくためには何が必要か、どのように変えていく必要があるのかについて考えていきます。

講義形態

座学・ディスカッション・グループワークなど

講義計画・項目

1-3. 授業説明+メディアと社会 

授業概要の説明と、メディアに関する基礎的な考え方を取り上げ、メディアと社会、あるいは個人とメディアの関係について概観していきます。

4-5. インフラと社会

インターネットを始めとする現代のインフラに関する基本的な仕組みと変遷および、社会への影響について概説し、メディアやコミュニケーションと社会の関係を考える際の基礎について学びます。

6-7. コミュニケーションと社会

コミュニケーション技術とコミュニケーションの変容について理解し、これからのコミュニケーションのあり方と社会の関係について考えていきます。

8-10. アートからメディア技術と社会の関係を探る事例

社会システムの中にアートや表現がどう関わるかについて事例から考えます。

11-14. メディア技術と社会の未来

社会システムの仕組みやコミュニケーションについて考察し、今後の社会への影響について考えます。

15. まとめ

教科書・参考書等

必要に応じて随時配布、指定します。

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