IAMAS アーティスト/リサーチャー・イン・レジデンス事業 Zhdanova Alinaさん成果発表展
2025年10月31日(金)・11月1日(土)の2日間、ソフトピアジャパンセンター 12階 国際情場サロンを会場に、 アーティスト/リサーチャー・イン・レジデンス 成果発表展を開催します。情報科学芸術大学院大学(以下 IAMAS)では、アーティスト/リサーチャー・イン・レジデンス事業として、2025年8月から11月までの3か月間、映像作家・キュレーターのジダーノワ・アリーナさんが滞在制作を行いました。今回のレジデンス期間で行ったリサーチやワークショップをもとに制作した作品の展示するほか、会期中にオープンディスカッションも予定しています。
本展「言葉のない手紙」は、言葉を介さずに他者と対話することを試みるプロジェクトである。その根底には、言葉がなくとも、私たちは他者と共に在ることができるのかという問いがある。理解し合うことや翻訳することを目的とせず、むしろわからなさや距離をそのまま抱えながら、それでもなお存在が共にあるという感覚や、その可能性を探っている。
これまでに行ったワークショップでは、他者の記憶を聞き取り、再構築し、コラージュや身体による表現や声の痕跡を重ねてきた。その断片は、触れることのできる「手紙」として形を変え、ここに集められている。この展示で生まれるのは、説明ではなく、わからなさの中にとどまりながらも響き合う、微かな共鳴の気配である。それは、声を失った手紙であり、身体で読む詩であり、そして誰かの記憶の奥にかすかに届くかもしれない応答である。
ジダーノワ アリーナ
作家プロフィール

ジダーノワ アリーナ / Zhdanova Alina
モスクワ(ロシア)に生まれ北海道で育つ。現在は京都を拠点に、映像作家・キュレーターとして京都で活動。博士(美術)。京都精華大学メディア表現学部教員。
人の記憶や人格、その背景にある社会背景に興味があり、個人や他者の語りを通じて様々な国や街でリサーチを行っている。忘却と想起、記憶の再構築などをテーマに、人が話す日常や記憶をもとに、自作の架空言語やアニメーションをつかって鑑賞者の記憶と対峙するような作品を作る。
主な展覧会として「Fictitious」(N project、2025)、「第1回MIMOCA EYE」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、2022)など、主な受賞として「京都新鋭選抜展」最優秀賞(京都文化博物館、2021)、「CAF賞2015」最優秀賞(3331 Arts Chiyoda、2015)などがある。
モスクワ(ロシア)に生まれ北海道で育つ。現在は京都を拠点に、映像作家・キュレーターとして京都で活動。博士(美術)。京都精華大学メディア表現学部教員。
人の記憶や人格、その背景にある社会背景に興味があり、個人や他者の語りを通じて様々な国や街でリサーチを行っている。忘却と想起、記憶の再構築などをテーマに、人が話す日常や記憶をもとに、自作の架空言語やアニメーションをつかって鑑賞者の記憶と対峙するような作品を作る。
主な展覧会として「Fictitious」(N project、2025)、「第1回MIMOCA EYE」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、2022)など、主な受賞として「京都新鋭選抜展」最優秀賞(京都文化博物館、2021)、「CAF賞2015」最優秀賞(3331 Arts Chiyoda、2015)などがある。