ホーム » 発表記録 » 日本記号学会第33回大会「兄弟式国際ボタン音素変換標準規格」発表

日本記号学会第33回大会「兄弟式国際ボタン音素変換標準規格」発表

企画趣旨

2013 年5 月18 日(土)日本記号学会第33回大会(会場:京都精華大学)において、プレゼンテーション発表を行い「兄弟式国際ボタン音素変換標準規格 (BBPTSI)」を世界に先駆け公開した。さらにその規格に基づくMIDIアコーディオン演奏の実演パフォーマンスとして、岡野勇仁+三輪眞弘による「きよしこのよる」二重唱演奏を行った。
「兄弟式国際ボタン音素変換標準規格」は、2012年7月に発表した「兄弟式日本語ボタン音素変換標準規格」(BBPTSJ規格)を、音素ベースの考え方で大幅に改訂したものであり、12個の子音ボタン+動的母音エリアのボタン・コンビネーションで発声音素をコントロールする。従来規格に比して、奏者は圧倒的にボタン操作を理解・記憶・身体化しやすくなった。それだけでなく、子音単独発声、あいまいな中間母音の発声、呼気音のシミュレーションなどより生々しいリアリティを持った発声が可能になり、音声合成エンジンのポテンシャルを新たに引き出す画期的な進展が見られた。
発表後のディスカッションでは、新規格の技術的な達成度と可能性について、そして美学、記号学、身体論、インターフェイス論から見たこの取り組みの意義について、高い評価が得られた。

日本記号学会第33 回大会
「〈音楽〉が終わったら――ポスト音楽時代の産業/テクノロジー/言説」

  • 開催日:2013年5月18 日(土)
  • 会場:京都精華大学黎明館

【1日目:5月18 日(土)】14:00~18:00

セッション1+パフォーマンス「音=人間=機械のインタラクション」 黎明館L-101
The SINE WAVE ORCHESTRA[城一裕(情報科学芸術大学院大学[IAMAS]・音響学/インタラクション・デザイン)、石田大祐(アーティスト)]、
RAKASU PROJECT.[落晃子(京都精華大学・電子音響)]、
フォルマント兄弟[三輪眞弘(情報科学芸術大学院大学・作曲/メディアアート)、佐近田展康(名古屋学芸大学・メディアアート/メディア論)]+岡野勇仁(MIDIアコーディオン)、
司会:吉岡洋(京都大学・美学/メディア理論)

【2日目:5月19 日(日)】10:00~

セッション2「音楽・産業・テクノロジー――音楽制作の現状」 黎明館L-101
佐久間正英(京都精華大学・音楽制作)、榎本幹朗(音楽コンサルタント)、山路敦司(大阪電気通信大学・作曲)、司会:水島久光(東海大学・メディア論)

セッション3「モノと人と音楽と社会――ポピュラー音楽研究のフロント」 黎明館L-101
南田勝也(武蔵大学・音楽社会学/情報メディア論)、土橋臣吾(法政大学・社会学/メディア研究)、谷口文和(京都精華大学・音楽学)、司会:安田昌弘(京都精華大学・文化社会学/ポピュラー音楽研究)