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IAMAS BOOKS 公開:情報科学芸術大学院大学紀要 第9巻

2018年3月に発行された『情報科学芸術大学院大学紀要 第9巻・2017年』をIAMAS BOOKで公開しました。

情報科学芸術大学院大学紀要第9巻について

2017年度の紀要の特集は、メディア・アートに関わる展覧会「岐阜おおがきビエンナーレ2017 新しい時代 メディア・アート研究事始め」(2017年12月19〜24日、IAMAS)と「前林明次 場所をつくる旅」(2017年7月22日〜8月20日、岐阜県美術館)を主題としました。
「岐阜おおがきビエンナーレ2017」は、伊村靖子と松井茂がディレクターを務め、メディア・アートの研究手法を探る意味で、久保田晃弘、藤幡正樹、三輪眞弘を研究対象と位置付け、会期中連続で、シンポジウムを実施、その他に資料展示をしました。本紀要では、研究発表とディスカッションを中心にプログラムした、5日間のシンポジウムを採録。採録に際して、当日の発表をもとに、ライブ感をのこしつつ、研究ノートとして再編集しました。掲載順に、石谷治寛、三輪健仁、赤羽亨、松隈洋、渡部葉子、永田康祐、市川創太、松川昌平、有馬純寿、岡部真一郎、北野圭介、飯田豊、喜多千草、篠原資明の各氏が寄稿しています。ディスカッションにおいても、フロアからの活発な議論も収録。多岐にわたる、メディア表現研究の最前線をご覧いただければ幸いです。

「前林明次 場所をつくる旅」は、同展をひとつの問題提起と位置付け、作家自らを交え、これに応答する試みとして、展覧会終了後、畠中実氏(ICC主任学芸員)、長谷川新氏(インディペンデント・キュレーター)を招き、サウンド・アート、あるいはメディア・アートと呼ばれる分野の想像力、社会との接点をめぐり議論しました。この他に、作家に寄せられた感想文を資料として採録しています。
研究ノートでは、「 1960〜70 年代に見られる芸術表現の研究拠点形成と資料アーカイブの構築」(科研費15K02129、研究代表者:伊村靖子)のワークショップから、分担研究者、鈴木勝雄氏(東京国立近代美術館)、話題提供を依頼した成相肇氏(東京ステーションギャラリー)が寄稿しました。

情報科学芸術大学院大学 准教授 松井 茂

IAMASでは、これまでに紀要をはじめ、卒業制作展カタログ、イベントの記録冊子など、多種多様な印刷物を発行してきました。「IAMAS BOOKS」は、それらを広く閲覧してもらうことを目的に開設した電子書籍配布サイトです。今後も順次追加していきます。