IAMAS 2012
GRADUATION EXHIBITION

情報科学芸術大学院大学第 10 期生修了研究発表会
岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー第 15 期生卒業制作展

2012.2.16 [Thu] - 2.19 [Sun]
入場無料 Admission Free

作品名/作家情報

このほかは何も知らない

作品形態: インスタレーション

「自分が知ることのできる範囲の限界は、どこまでなのだろう? 自分が経験しなかったことを、知ることができるだろうか?」この素朴な問いを携えて制作された本作は、1つの架空の光景を再現する。「たとえそれが、偽物であっても。」

木村 悠介 / KIMURA Yusuke

1985年生まれ 所属 Studio2 経歴 舞台芸術 出身 大阪府 Website: http://www.iamas.ac.jp/~yusuke10/

作品詳細

—自分が知ることのできる範囲の限界は、どこまでなのだろう?
—自分が経験しなかったことを、知ることができるだろうか?

この素朴な問いを携えて制作された本作は、1つの架空の光景を再現する。
ブルーシートに覆われた部屋。壁には土がこびりつき、この部屋が地面から1mほどまで土に埋まっていたことを示している。部屋の外では、これが実際に埋められた時のドキュメントを見ることができる。部屋の中には、1台のデスク。天板部分がモニターになっており、観客はイスに座って映像を鑑賞することになる。そこには時折、何者かの手が現れる。
現実とフィクション、映画やドキュメンタリー、パフォーマンスの文脈を引き込みつつ、<私>が知ることのできる限界を見つめ、そこに<他者>をいかに呼び込むか。何らかの出来事の現場とそれを経験した人、そしてそこからは離れた場所(非-現場)でそれを経験しなかった人。その境界を撹乱しながら、他者を経験することの可能性を模索する。

—たとえそれが、偽物であっても。