作品名/作家情報
オルタナティブフード
-ポストナチュラルの食-
作品形態: デザイン
オルタナティブフード[第三の、代替の食べ物]を受け入れざるを得なくなる2022年の日本。そこで使用される3つの道具を制作し、デザインの持つ社会性を、新しい表現の可能性とともに提示する。
作品詳細
問題提起をデザインで行う、「クリティカルデザイン」という手法を用いて 、今回は10年後の日本で起きる「食の問題」について取り上げた。
クリティカルデザインは、議論の活性化、今後の可能性の示唆により 、問題を考察することを目的としている。提起を受け止めた者が、当事者として問題意識を共有し、そして次に何かしらの行動に移行するのが、理想的な流れと考えられている。
ほとんどの食品が、何かしら人工的に手を加えられるようになった、2022年の日本。
そこでは、次なる食べ物、オルタナティブフード[第三の、代替の食べ物]を受け入れざるを得なくなると仮定し、3つのシナリオを作成した。そして、これらに対応した道具のデザインモデルを制作し、それを使用している状況写真もあわせて展示する。
広くとらえ所の無い食の問題を、これらの作品を元に、一つのフレーム(視界)を持って俯瞰する試みである。危機意識の薄い飽食の日本(私達)が、今後自ら批評的な視点を持って問題に向き合っていかなければないこと、そして、デザインの送り手、受け手、双方にむけて、少し立ち止まり考える契機となるよう、デザインの持つ社会性を、新しい表現の可能性とともに提示する。