入試に関する重要なお知らせ(2023年1月31日更新)
1990年代初頭にあらわれた「メディア・アート」と呼ばれる表現は、情報技術の更新をいち早く取り込み、諸領域を横断し、新旧のメディアをかつてない方法で連結するだけでなく新たなメディアを発明するなど、そのあり方自体が既存のフレームを逸脱していく運動としてとらえることができます。ソーシャルメディアに代表されるコミュニケーション、自然災害や環境・エネルギ―問題、メディアを介した見世物的な催しやそれへの過度な依存など、あらゆる日常が非日常と境界線を持たなくなった現在において、メディア表現のもつ意味や可能性をあらためて検討することが必要となっています。それは同時に人間存在や世界との関わりを再検討することにもなるでしょう。授業では毎回、担当する教員がそれぞれの視点からテーマに沿った事例を挙げ、問題提起および分析、考察を行います。また3人の教員による対話の機会を設けることで、問題の共有と相互触発を活性化します。
講義(座学)
第1回(12/1 全担当教員) オープニング
第2回(12/6 赤松) モビリティの歴史的変遷
第3回(12/7 小林) メディア身体論
第4回(12/8 前林) メディアと知覚
第5回(12/13 赤松) モビリティの社会的戦略
第6回(12/14 小林) AI身体論
第7回(12/15 前林) 「感覚」をつくる技術
第8回(1/10 赤松) リアリティの認知的変容
第9回(1/11 小林) メディア憑在論
第10回(1/12 前林) 場所・感覚・メディア (1)
第11回(1/17 赤松) リアリティの身体的転回
第12回(1/18 小林) アバターの哲学
第13回(1/19 前林) 場所・感覚・メディア (2)
第14-15回(1/24 全担当教員) クロージング
必要に応じて授業中に紹介します。