入試に関する重要なお知らせ(2023年1月31日更新)
ポストパンデミックの世界に入り、近代を基盤にして形成されてきた諸システム(科学も含まれる)や人間中心主義的な価値観の再考がうながされつつある。現代において科学技術は、私たちに「現実とは」「人間とは 」「生命とは 」など、哲学・倫理的な問いを投げかけている。また現代は、人間が地球環境に及ぼした取り返しのつかない影響を表す「人新世」という地年代にあるとされる。そのような中、メディアアートは科学技術や社会といかなる関係をもちうるのだろうか。
現在、メディア・アートは、計算機科学(AI)、生命科学、宇宙科学など最先端科学に加え、地質学、考古学、人類学、民俗学など諸領域とのコラボレーションを活発化させている。授業では、これらの事例とそこで提示されている問題系を検討していく。具体的には、カストロが生命科学の領域を、四方が自然科学・人文学の諸領域に関わるメディア・アートを取り上げる。カストロは、生命と非生命の境、生命の起源、ウェットな人工生命、エイリアン生命などに加え、合成⽣物学と化学、宇宙生物学の分野を扱い、四方は、AI、生態系、人類学、考古学、民俗学、ジェンダー学、先住民研究などの側面を扱う。
第1回 10/3(月): ガイダンス(四方、カストロ)
第2回 10/6(木): バイオテクノロジーとアート1 (カストロ)
第3回 10/11(火): バイオテクノロジーとアート2(カストロ)
第4回 10/14(金): AIとアート (四方)
第5回 10/17(月): 生態系とアート (四方)
第6回 10/20(木): 地質学・考古学とアート (四方)
第7回 10/24(月): バイオテクノロジーとアート3(カストロ)
第8回 10/27(木): バイオテクノロジーとアート4(カストロ)
第9回 11/2(水): 人類学・民俗学とアート(四方)
第10回 11/7(月): ジェンダー、先住民研究とアート (四方)
第11回 11/10(木): 生命らしい技術とアート (カストロ)
第12回 11/17(木): マテリアル・エージェンシー (カストロ)
第13回 11/21(月): 宇宙×生命×アート 1(カストロ)
第14回 11/24(木): 宇宙×生命×アート 2(カストロ)
第15回 11/28(月): ディスカッション(四方、カストロ)
*カストロの授業は基本的に英語ですが、場合に応じて日本語でも行います。
必要に応じて授業で紹介します。