博士後期課程(博士)募集について
この度、情報科学芸術大学院大学では2021年度より博士後期課程(博士)を開設致します。本課程は、1学年3名、修業年限を3年としており、メディア表現へ実践的に取り組み、理論化・体系化を試みる研究から、社会を先導していくことを目標としています。岐阜県立の公立大学院である利点を活かし、地域と連携しながら実践し、メディア表現を通じた取り組みをカリキュラムに取り入れています。
以下に、本課程の概要を記します。
博士後期課程概要
課程 | 大学院メディア表現研究科博士課程(Graduate School of Media Creation) |
専攻 | メディア表現専攻(Course of Media Creation) |
修業年限 | 3年 |
入学定員 | 3名 |
学位 | 博士(メディア表現)(Doctor of Philosophy in Media Creation) |
開設時期 | 2021年4月 |
参考資料 | 概要資料(PDF) |
教育理念
アドミッションポリシー
自らの専門領域とは異なる他の分野の知識や技術に関心を持ち、多様な分野の人とコミュニケーションを取り協働することができる能力と、領域を横断しながら自らの考えをまとめ作品として制作できる能力を礎に、メディア表現の学術的研究の先導者の養成に取り組みます。
- 自らの専門領域の知識を生かしながら他分野への横断的な探求を試み、メディア表現の理論・体系化を探求していく人。
- 様々な形態の芸術表現を通して、新しい文化の創造を目指し、社会へ新たな価値を提示する人。
- 情報やコミュニケーションに新たな形を与え、地域や社会へ提案し、心豊かな社会の実現を目指しながら、メディア表現の理論・体系化を担っていく意欲のある人
カリキュラムポリシー
- 専門性を有しながら自立して研究活動を推進する研究遂行力を養い、質の高いメディア表現へ向けた研究方法を獲得するため「研究基礎科目」を設置する。
- 研究領域によらず様々な分野を専門とする人々へ積極的に関わり合い、領域横断しながら、その交流の中から生み出される「新しい知」の在り方を身につけ、プロジェクトの企画から実践まで通して実行するための能力を養うため「プロジェクト研究科目」を設置する。
- 高い倫理性と強い責任感を意識し、メディア表現に関する研究実践から導かれた成果を広く社会へ発信し、その成果を論文へまとめるため「特別研究科目」を設置する。
ディプロマポリシー
建学の理念に基づき、科学技術と哲学・思想的視野をともなう新しい文化を創造するさらなる高度な表現者の育成を目標とし、その目標のために編成されたカリキュラムにおいて、所定の単位を取得することに加え、論文審査、及び最終試験に合格した学生に修了を認定し、学位を授与します。
- 専門性を有しながら科学的知性と芸術的感性を融合し、自立した教育研究者・芸術家・実務家として、自立して研究活動を推進する研究遂行力を身に付けたか。
- 研究領域によらず様々な分野を専門とする人々へ積極的に関わり合い、領域横断しながら、その交流の中から生み出される「新しい知」の在り方を身につけ、プロジェクトの企画から実践まで遂行することができたか。
- 高い倫理性と強い責任感を意識し、研究が現代社会の諸課題に対する応答としての成果を得、メディア表現に関する研究実践から導かれた理論化・体系化の成果を論文へまとめ、それら成果を広く社会へ発信することができたか。
指導教員
専門分野 | 指導教員氏名 |
新しい美学 | 三輪眞弘 教授 |
インタラクションデザイン | 鈴木宣也 教授 |
インタラクションデザイン | 赤羽亨 教授 |
メディアアート | 赤松正行 教授 |
芸術学 | 伊村靖子 准教授 |
メディア・コミュニケーション | 金山智子 教授 |
メディアアート | 桑久保亮太 教授 |
情報システム工学 | 小林孝浩 教授 |
イノベーションマネジメント | 小林茂 教授 |
コミュニケーションシステム | 平林真実 教授 |
映像表現 | 前田真二郎 教授 |
情報工学 | 山田晃嗣 准教授 |
教育・研究の理念
本学は社会や人々とつながりながら従来の領域を横断することで社会の課題を紐解き、科学と芸術と社会の関係性を作りながら理論化・体系化を進め、その知見をもとに新たな「表現」につなげていく。すなわちメディア表現の学術的研究を先導し新しい文化を創造するとともに、社会において新たな価値を創出することに貢献することを目指します。
そのため、次の基本的な教育・研究理念を掲げ、メディア表現領域及び社会において成果を発信していく、さらなる高度な表現者たる資質を備えた教育研究者・芸術家および実務家の養成に取り組みます。
教育課程編成上の特色
実践的な研究としてプロジェクト研究科目の設定
新たな表現拡張と理論化・体系化へつながる中心的科目としてプロジェクト研究科目を配置し、博士論文作成に向けた実践的研究を展開します。プロジェクトベースドラーニング(PBL)により、開かれた活動の場の中で、相互に協働、交流・発信を図りながら、教育・研究を進めます。
研究を支えるチームティーチングによる指導科目の設定
学生がおこなう研究を領域横断的な視点から理論化・体系化が効果的に進められるよう、研究に求められる知識や研究・分析手法等を修得させたうえで、多面的な考察を進められるよう、個々の専門性の異なる教員がチームで指導できる体制により、領域横断しながら、その交流の中から生み出される、新しい知のあり方を身につけ、新たな価値の創出へ向けた自立的な研究を支える環境を整えることを意図しています。1人の学生に対して、主研究指導教員に加え、研究をサポートする副研究指導教員を配置し、複数の教員による指導体制とします。
入学試験
詳細は募集要項をご確認ください。
試験区分 | 一般選抜(試験はオンラインで実施します) | |
募集定員 | 3名 | |
修士の学位または専門職学位(外国における相当する学位を含む)を授与されていない人の出願資格審査書類提出期間(該当者のみ) | 2020年12月18日 〜 25日 | |
出願書類の提出期間 | 2021年1月15日 〜 22日 | |
試験内容 | 一次選考:書類審査 二次選考(2021年2月6日):面接(口頭試問含む) |
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合格発表 | 2021年2月12日 | |
入学金 | 岐阜県内の人:226,000円 岐阜県外の人:338,000円 |
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授業料 | 年額 535,800円(前期、後期に分納) | |
詳細 | 募集要項(PDF) | |
出願書類 | 出願書類(PDF) |
入学前の研究指導相談の実施について
本課程への入学前に研究指導の担当を希望する教員と、自身の研究計画について助言を受ける機会を提供するため「入学前の研究指導相談」を実施し、研究・修学に関する相談を受け付けます。また事前に、博士研究の指導を受けることに関して承認が得られた場合、その教員から、入学試験に合格した場合には指導を引き受ける旨の研究指導承認書(出願時提出用)を必ず取得し、出願時に同封してください。研究指導承認書が未提出の場合には、受理できないので注意してください。
教員とのオンラインまたは対面による面談は下記の期間に行えます。指導希望教員との連絡は、情報科学芸術大学院大学事務局(E-mail: info-exam@ml.iamas.ac.jp)宛に電子メールで、(1) 連絡を取りたい教員氏名 (2) 研究概要など送信するメール本文をお送りください。その電子メールを当該教員に転送します。指導教員については、上述の指導教員の表を確認してください。(修士課程と異なります)
事前面談実施期間
2020年10月26日 〜 2021年1月14日まで